2020年4月19日 (起業)事業の強みは何かを知る
起業するときには、事業の機会や脅威を知る必要があると説明しています。
さらに事業に、どのような強みや弱みがあるのかを知ることが大事です。
事業には、事業そのものの優位性、すなわち他のものより、これが優れているというものがなければ、事業が成り立ちません。
・美味しい
・質の割に安い
・質は高いが合理的
・キレイ
・早い
・珍しい
・調達が容易
・利便性
・ブランドがある・有名等々
さまざまな特徴がなければ評価されないからです。
強みには、その強みを支える背景があります。
・ビジネスモデル
・ターゲット
・ヒト
・特許
・企画開発
・調達・製造
・デザイン
・商流や物流
・プロモーション等々
のどこかに優れたところがあります。
今まで世の中にでてこなかったもの、世の中にあったけれども以前のものとは上記の強みのどこかに特徴があるものが顧客評価される、ということです。
もちろん、ここで提示する強みが複数存在することが重要で、できるだけ多くの項目について指を折れることが事業成功のポイントです。
例えば、どこにでもある商品が、販売促進がうまく、多くの若者に受容れられたとしても、平凡な商品であるため、競合がよりよいものを提供したり、時間が経過したことで廃れてしまう、ブームが終わればそれで終了といったものは数多くあります。
他の者に目移りする、飽きられるといったことが早期に到来しないよう、手を打つことがあるとしても、やはりこれは凄い、マネができない、といった事業の強みをできるだけ持ち続けることが事業成功の肝であることを忘れてはなりません。
自分がやろうとしている事業のながれをはじめから最後まで書き出してみること、そのながれのなかで、どの部分に強みや弱みがあるのかについて確認をしてみましょう。
そして、ここが強いというものが見つからない、弱みだらけという場合には、事業の見直しを行い、強みづくりに注力しなければなりません。
どのように他の同業他社や、他の同じ事業に勝っていくのか、どのようにターゲットに受容れてもらえるのか客観的に説明できなければ、強みをつくれるまで事業のスタートを遅らせるくらいの勇気を持つ必要があります。この確認プロセスでは、主観だけではなく、できるだけ客観データや他人の客観的な意見を多く聞くことは外せません。
事業は何度失敗してもよいという考え方もありますが、できればどこかで立ち止まったり、戻ったりすることはあるとしても、失敗はしないようにすることが大切です。そうすれば、必ず成功の道に進むことができると考えています。
それでも失敗することのほうが大きい。だからこそ、事業を始める前には強みをつくるため、入念なマーケティング(市場調査)とプラン二ングを行い、慎重に、自信をもってスタートし、小さな挫折を味わうことがよいのです。
なお、強み>弱みのときには、弱みを克服するプロセスを織り込みながら、事業をスタートする準備に入ることもできます。
強み、そして弱みの確認プロセスを通過することで事業は強くなると確信しています。