2020年5月3日 (起業)売上(収益)と経費(費用)を考える
事業は黒字にしなければなりません。黒字にするとともに、現預金が手元に残り、事業スタートのときに融資をしてくれた知人や金融機関に返済をしなければならないこともあります。また、将来の投資のために資金を留保しなければならないことはいうまでもありません。
極端にいえば、当該月の売上と経費がとんとんで、利益がでない、支払いに事欠くといったことでは事業を継続することは覚束(おぼつ)きません。資金が不足する都度に現金を調達していたらきりはないし借金がどんどん膨らんでしいます。
将来かならず利益がでるので、今は我慢、といった事業もあるかもしれませんが、特殊です。まずは資金力をつけ、そうした事業を展開するとしても当初は、売上―経費<利益、かつお金が残る事業から始めることが必要です。
大きな投資が必要で、利益が出るまで時間がかかるが、利益がでたら大きな利益が出るという事業であれば、繰り返しになりますが、道半ばで現預金が不足しないほどの資金を容易してから事業をスタートすることが重要なのです。
ここで分かるように、事業開始するときには、
(1)事業計画を立て、利益や現金を残せるよう活動する
(2)回収に時間がかる投資が必要な事業は、資金を用意してからスタートする
という2つの事柄に留意しなければなりません。
事業計画を立て、事業スタートしてもその通りに事は運ぶとは限らず、うまくいかないことが一般的であるとすれば、できるだけしっかりした計画を練るとともに、万が一うまくいかなかったときにはどう行動するのかについても考え、資金調達の道を用意するといった保守的なスタートを切ることが大事です。
また、売上(収益)-経費(費用)=利益であるならば、費用もできるだけ最小限でスタートすることが大切です。事業を始めるときには、これもしたい、あれもしたいと高望みしがちですが、しっかりと管理したうえで、最低限のスペック、費用で事業を開始することが必要です。私もさまざまな失敗を繰り返してきましたが、こうしたいという思いが先行してコストをかけすぎた事業を行い、後で後悔したことが何回もあります。起業する方は、このことを絶対に忘れないようにしてください。
そんなことは分かっている、という方も多いと思いますが、長続きしない事業が圧倒的に多いことを考えれば、分かっていると実際が異なることが一般的と考えたほうが良いかもしれませんね。